「安の滝(やすのたき)」は北秋田市阿仁地区の中ノ又渓谷のにある滝で、日本の滝百選にも選ばれた秋田を代表する名瀑です。
特徴は上段・下段の二段構造で、両方を合わせた総落差が90mという迫力の大きさ。遠くから眺めると、幾重にも別れた滝の道筋に、白糸を棚引かせる秀麗な滝なのですが、近づくと荒々しく岩々を叩きつけるダイナミックな表情も見せてくれます。
しかし最大の難関が駐車場までの道のりで、対向車とすれ違うのも難しい岩と穴ぼこだらけの4kmほどの未舗装路を踏破しなくてはいけません。
駐車場から目的の滝までは、約2kmほどの山道となっております。できるだけきちんとした装備を整えた方が良いでしょう。
駐車場の前には、そこそこ綺麗なトイレがあります。
散策路への入口はトイレの後ろにあり、整備された石段が続きます。
下までたどり着くと、そこからは林道になるのですが、通り道が若干分かりにくいかもしれません。
安の滝へは沢沿いに進む事になります、この沢が道々で違った表情を見せてくれるので退屈しません。
写真のように時折、岩場に降りられる場所があり、美しい川の流れと四季折々の山の景色を堪能できます。
散策路は細く、足場の悪い場所も多いです。落下防止の柵などもないので、気を付けて歩きましょう。
後半は登山道並みにアップダウンも多いので、お年寄りや小さい子供にはちょっとキツイかもしれません。
所々に目的地まで何kmの看板があるので、それを目安に休みながら進んでください。全行程で45分くらいのコースですが、散策を楽しみながら進むと1時間くらいかかると思います。逆に、滝だけを目当てに早足で行くと20分くらいでたどり着くことができます。
斜面を登ると、やっと滝の上段が見えてきました。ここまで来ると、あと少しです。
安の滝の全景が見える場所にたどり着くと、休憩所があり撮影スポットにも適しています。
でも、ここで終わりではありません。
安の滝は休憩所の横道から、さらに滝つぼまで行くことができます。
この道のりは、ロープを伝って急斜面を登ったり、落ちると危険な細い橋を渡ったりと、ちょっと大変。
山歩きに自信のない方は引き返した方が良いかもしれません。
滝つぼでは荒々しく岩を叩きつけるダイナミックな滝の醍醐味を堪能したり、マイナスイオンいっぱいのその飛沫を浴びることができます。
とても癒される空間なので、長時間居ても飽きることがないですよ。
秋田県屈指の名瀑、阿仁の「安の滝」は滝好きなら一度は訪れて欲しいオススメのスポットです。
(ただ、何度行っても駐車場までの道のりが大変ですね・・・ぜひ、走りやすいように整備してほしいところ・・・)