日本三大瀑布だけじゃありません。秋田にも迫力の名瀑や慎ましくも美しい水簾まで、魅惑の滝が多数存在します。そんな秋田の滝を数回に分けて紹介したいと思います。
安の滝
「安の滝(やすのたき)」は北秋田市阿仁地区の中ノ又渓谷のにある滝で、日本の滝百選にも選ばれた秋田を代表する名瀑です。
特徴は上段・下段の二段構造で、両方を合わせた総落差が90mという迫力の大きさ。遠くから眺めると、幾重にも別れた滝の道筋に、白糸を棚引かせる秀麗な滝なのですが、近づくと荒々しく岩々を叩きつけるダイナミックな表情も見せてくれます。
駐車場から目的の滝までは、約2kmほどの山道を進まなくてはいけません。できるだけきちんとした装備を整えた方が良いでしょう。
沢沿いに歩く散策路もなかなか風光明媚なもので、新緑の季節や、紅葉の頃ならば道行く人の目を楽しませてくれると思います。
ただ、足場の悪い場所が多いので、お年寄りや小さい子供にはちょっとキツイかもしれません。
インフォメーション
所在地
秋田県北秋田市阿仁打当菅谷地
レビュー
迫力
★★★★★
落差や広さからくる迫力
美しさ
★★★★★
滝そのものや景観の美しさ
難易度
★★★
滝にたどり着くまでの難易度
元滝伏流水
「元滝伏流水(もとたきふくりゅうすい)」はにかほ市にある幻想的な佇まいが魅力の滝で、こちらは名水百選に選ばれています。
深い森の中にあるため夏場に訪れても涼しく、道すがら渓流と合流して進む事になるのですが、美しい流れと冷気のおかげで、とても清涼感を感じられます。駐車場から滝までは歩いて10分ほどの道のりで、お年寄りや子供でもそれほど苦労せずに踏破できる遊歩道です。
苔むした岩肌を幾重にも流れる滝筋と、外界との気温差から発生する霧が、幽玄の美しさを醸し出し、まるで別世界にいるかのような雰囲気を味わえるでしょう。
さらに元滝伏流水から車で10分ほどの所に次の写真の「奈曽の白滝」、30分ほどの距離に「獅子ヶ鼻湿原」があります。
奈曽の白滝もなかなか迫力のある滝なのですが、こちらは急な坂道の昇り降りや、岩場を渡らなければいけないので、お年寄りや子供には難しいかもしれません。
インフォメーション
所在地
秋田県にかほ市象潟町本郷麻針堰
レビュー
迫力
★★★
落差や広さからくる迫力
美しさ
★★★★★
滝そのものや景観の美しさ
難易度
★
滝にたどり着くまでの難易度
法体の滝
「法体の滝(ほったいのたき)」は弘法大師にまつわる逸話が数多く残る鳥海町百宅地区にある滝で、映画「釣りキチ三平」のクライマックスシーンのロケ地としても有名です。
正面から眺めるだけでは分かりにくいのですが、法体の滝は一の滝(落差13m)、二の滝(落差2m)、三の滝(落差42m)の三段構造を持つ滝で、落差57m、流長100mの大瀑布です、その様子は三の滝脇のつり橋を登った先にある展望台から見ることができます。
さらに上流にある「玉田渓谷」にはブナを主体とする広葉樹林が広がり、溶岩が削られて生じた円形の穴「甌穴(おうけつ)」をはじめ、変化に富んだ渓谷を堪能できるトレッキングコースが続きます。
さらに滝つぼ周辺には駐車場が整備された広い法体園地があり、シーズン中はピクニックやキャンプをする人々で賑わっています。法体園地にはレストハウスもあって、紅葉祭りの時はきのこ汁や焼き魚など、旬の地元食材を堪能できます。
インフォメーション
所在地
秋田県由利本荘市鳥海町百宅
レビュー
迫力
★★★★★
落差や広さからくる迫力
美しさ
★★★★★
滝そのものや景観の美しさ
難易度
★
滝にたどり着くまでの難易度